農業を始めることを考えたとき、まず何の作物を作るか思い描くだろう。

どの作物が儲かるの?

どんな基準で選べばいいの?

私の場合、「施設園芸によるトマト栽培」を始めようとしている。

それはどうなのかをもう一度整理してみる。



地域の土質・気候に適したもの

土質によって適した作物は変わってきます。

施肥によって改善することはできても、元々の土質を活かしたほうが経費も抑えられます。

黒ボク土

日本でよく見られる土壌のひとつ

火山灰土と腐植で構成されている

グライ土

水浸しの土壌。

地下水位が高く,その影響でグライ化作用を受けてできた一連の土壌型の総称

すぐ近くの圃場であっても、全然変わってくることもある

  • 土性(土の粒の大きさ、砂土〜壌土〜埴土)
  • pHやEC
  • 腐植
  • 鉄などの微量成分の含有量

同じく当たり前ですが、南北に長い日本列島では、北と南ではだいぶ気温が違ってくる。

施設園芸では気候の影響を少なくできますが、適した産地に比べると不利になってしまうでしょう。

地域のJAでブランド化されているもの


新規就農窓口(市や県の農林課)へ相談にいくと、まずはこれをベースに話が進むだろう。

というのも、作物を栽培しても、売れなければ意味がない。

野菜を作ることは、自動車を作るのと違って、比較的簡単にできる。

基本的には家庭菜園で作れる程度のことを、
規模を大きくして生産性を高めたり、品質を高めたりしているにすぎない。

となると、むしろ“どう売るか?”のほうが重要になる。

そういう意味では、収納窓口やJAで農協出荷が前提で話が進むのも分からなくもない。

しかし、地域のJAにも色々なケースがある。

先に話した地域の土質や気候に適した作物を、地域の特色を活かしてブランド化を確立している地域であれば、農家はお互いに切磋琢磨して技術力を磨くことも可能だろう。

しかし、私の知る限りでは、農家は地域農協のために働いているとしか思えないようなケースもよく耳にする。

何度も言うてますが、農協出荷が悪いわけではない。

思考停止して、農業=農協出荷となるのが嫌なだけ。

作る事と同じくらい売る事に全力を傾けるべき。

起業するならそれは当然。

むしろ農業が特殊。

新規就農時の売り先を農協にしてしまっては、その後、鵜飼いの鵜になりかねない。

これから農業を始めようとするなら時代にあった形を模索したほうが絶対おもしろい。

付加価値の高いもの

付加価値ってなんだ?

Wikipediaによれば

生産によって新たに加えられた価値
だそう。

例えば、

  • 高糖度化した果物のような野菜
  • タネが無くて皮が薄くて食べやすく、且つ美味しい果物

単純に作るより、一手間、二手間かけることで、他の産地とは違うものってとこでしょうか。

儲かるもの

利益=売上-経費

売上を伸ばす。

経費を抑える。

どちらかしかない。

いずれにしても、生産性を高める伸びしろのある作物が良いと考える。

生産性とは、「費用対効果の高いもの」と言える。

農業で考えられる生産性の指標はいくつかある。

1.土地生産性

いわゆる「反収」。

2.労働生産性

時給換算してみるとわかりやすい。

3.資本生産性

施設園芸では投資が嵩むのでこれは重要。

くわえて規模の経済が適用される作物かどうか?もポイント。

資本集約型の作物では、資金力のある大手企業には太刀打ちできない。

新規就農時は、労働集約型の作物を選定すべきかと思う。

以上を鑑みて、

「施設園芸によるトマト栽培」を評価してみる。