人口減から外国人労働者に頼らざるを得なくなってきている日本では、ベトナムからの実習生や留学生がどんどん増えています。

ベトナムの人たちは、たいへん親日家です。

一部、音信不通になり不法労働者になってしまい犯罪に加担するなどの話も耳にしますが、

それも経済的な理由からくることがほとんどで、根は真面目な人が多い印象です。

そんなベトナム人ですから、日本人と親密な関係になって結婚を考える人もこれから増えてくるのではないでしょうか。

私もそのひとりです。

国際結婚の手続きは、なにかと面倒なとこが多いです。

行政書士へ依頼するというのも一つの選択肢だと思います。

しかし、だいたい十万円前後の費用が必要になってきます。

手続きは面倒ではありますが、ひとつずつ進めていけば、自分たちでも十分に行うことが可能です。

そんな時に参考になるように、私たちの事例を交えてここにご紹介していきます。



「日本式」か「ベトナム式」か?



以前にも書きましたが、ベトナムの方との国際結婚を考え始めた場合、

まず最初に選択を迫られることとして、

手続きを「日本式」で行うか、 「ベトナム式」 で行うかです。

以前の記事はこちら

「日本式」とは、日本で先に手続きを行い(創出的届出)、後でベトナムで手続きを行う(報告的届出)方式です。

「ベトナム式」とは、その逆でベトナムで先に手続きを完了させた後、日本で手続きを行う方式です。

先に手続きを行う「創出的届出」を行う場合、それぞれの国で定められた必要書類を揃える必要があります。

対して、あとで手続きを行う「報告的届出」は、自国に結婚していることを届け出るだけなので、創出的届出に比べて簡単な手続きで済ませることができます。

「日本式」を勧める理由


「日本式」の結婚手続きをお勧めするには、いくつかの条件があります。

  1. ベトナムの方はベトナムに、日本人の方は日本に住んでいる場合
    (下表パターンA)

  2. 結婚後に日本で生活する場合



現在の2人の居住地
名称未設定
短期ビザで訪れている場合は除く

このように、配偶者であるベトナムの方と日本人が、それぞれが自国に住んでいる(現在、離れて生活している)のであれば、「日本式」の結婚手続きをお勧めします

なぜなら、「ベトナム式」に比べてとても簡単だからです。

例えば、ベトナム式では、1、2回程度はベトナムへ行かなければならなくなるでしょう。(最近では届出時の面接が無くなったため以前より楽にはなったようですが)

日本式で行えば、手続き上、日本人はベトナムに一度も行く必要はありません。

もっとも、相手のご家族への挨拶や結婚式などで、ベトナムを訪れることにはなろうかと思いますが、

気まぐれなベトナム行政に振り回されなくてもいい、というのはかなり大きいと思います。

二つ目は、結婚後に日本で生活するということです。

これは、大きな要因ではありませんが、結婚後にベトナムでの生活を考えられているのであれば、ベトナム式を検討された方がいいかもしれません。

なぜなら、ベトナムの役所の特徴から問題が起きやすいからです。

ベトナムの役所でなんらかの手続きをしたことがある方はわかると思いますが、社会主義国家のベトナムは行政手続きにおいて、日本のようにスムーズにいくことはなかなかありません。

結婚後に、実は手続きが完了してなかったということもありえます。

トラブルを避けるためにも、ベトナムで生活していくつもりであれば、ベトナムのルールで結婚手続きをしておくのが確実だと思います。

「日本式」手続きの流れ


ここからは、実際の手続きの手順と私たちが感じたポイントなどを紹介していきます。


手順① ベトナムで書類を揃える

ベトナムで必要書類を揃えて、日本へ送ってもらう。

必要書類
独身証明書(婚姻状況証明書)

配偶者がベトナム在住の場合、婚姻要件具備証明書は取得できない。

国籍証明書
パスポートの写しで可

戸籍謄本

必要書類の詳細はこちら

参考情報
ベトナムの公的機関で発行された書類は、全て①翻訳、②法務省の認証、③外務省の認証が必要。

特に地方に住んでいる場合、これに時間を要する。


手順② 日本の役所へ届け出る

婚姻届を記入して、添付書類と一緒に提出する。

婚姻届の書き方は、こちら

市役所窓口で対応できる人がいない場合、法務局へ“受理伺い”を出すことになるので、数日待たされることもある。

手順③ 日本で書類を用意する

翌日には、婚姻届受理証明書と戸籍謄本が発行できるようになるので取得する。

パスポートの写しと併せて3点をベトナムへ送付する。

参考情報
パスポートの写しは公証役場で認証を受けた後、法務局長の公印証明を得る。
公証制度の詳細はこちら

婚姻届受理証明書、戸籍謄本、パスポートの写し、について外務省の認証と大使館または総領事館で領事認証を得る。
(郵送で得ることができる)

手続きについてはこちら

私たちの場合、ベトナム総領事館の指示でベトナム語への翻訳はベトナムで行った。

手順④ ベトナムの役所へ届け出る

翻訳機関でベトナム語へ翻訳をしたあとの市役所とのやりとりについては、ケースバイケース。

ベトナム人配偶者に任せるしかない。

正規の手数料と別に袖の下を渡して早く手続きしてもらうことになると思われる。

後日連絡するといって受け取ってもらったあと、こちらから何も動かなければ放置されると思った方がよい。

私たちの場合、運良く正規の手数料のみで手続きが完了した。

すぐに結婚証明書を発行してもらえた。

ここまでで、両国の結婚手続きは終了。

晴れて夫婦になる。

このあと、配偶者等の在留資格(通称、配偶者ビザ)を取得するための戦いが始まる。